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寄付条項付き仕組み債: 顧客のサステナブル投資を実現

21/04/2021

アジアでは、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資への関心が高まっています。その代表例ともいえるのが先ごろ発行したソシエテ・ジェネラルの「寄付条項付き仕組み債」で、アジアの投資家に向けたサステナブル投資ソリューションの開発で先駆的な取り組みの一つとなりました。

アジアの投資家は、魅力的なリターンを損なうことなく、持続可能な開発目標を後押しできる革新的商品への傾斜を急速に強めており、利回り向上や価格の下落抑制などの利点をもつ仕組み商品の継続的な買い手ともなっています。ソシエテ・ジェネラルは昨年末、この2つのトレンドに応える商品、「寄付条項付き仕組み債」をアジアで初めて発行しました。この商品はすでに欧州で需要が高く、その実績を活かしてアジアではまず日本と香港市場での発行となりました。

販売会社と投資家のCSR(企業の社会的責任)を向上させる革新的投資ソリューション

ソシエテ・ジェネラルの寄付条項付き仕組み債は、この種の需要に対応する本格的な金融イノベーションです。投資家は、プレミアムや商品の特長を変更することなくこの仕組み債を購入でき、同仕組み債の発行体であるソシエテ・ジェネラルが、払い込まれた金額の一定割合を慈善団体のCAREにスポンサーとして拠出します。この商品は投資家にとって、自分が投資した商品のプレミアムや特徴を享受すると同時に、社会貢献もかなう構造になっています。

日本において、寄付条項付き仕組み債は国内の個人投資家が自由に購入でき、かつ、慈善団体への支援という要素を備えた初の投資商品であり、私募を通じて国内企業に広く販売されています。発行以来、そのシンプルな構造と社会貢献という要素が奏功して、寄付条項付き仕組み債への国内の投資意欲はきわめて旺盛となり、公募における発行額はわずか6カ月間で1億ユーロを超えました。

ソシエテ・ジェネラルの寄付条項付き仕組み債は、香港とシンガポールを拠点にグローバルに事業を展開しているプライベートバンクにも採用され、富裕層と超富裕層向けに提供するサステナブル投資商品ポートフォリオに加わりました。同社はグローバルなESG課題への貢献という理念を掲げているため、寄付条項付き仕組み債がアジア地域の富裕層顧客の意識を高めるための優れた出発点になると考えました。市場には他の類似商品もありますが、ソシエテ・ジェネラルの寄付条項付き仕組み債は、支払期限が短いなど構造面で柔軟性のある点が投資家の購入意欲により合致していることが明らかになりました。

ESGソリューションへの投資意欲が拡大

寄付条項付き仕組み債は、ソシエテ・ジェネラルがアジアのリテール市場に投入した2番目のサステナブル投資ソリューションです。2019年、ソシエテ・ジェネラルは、投資家が足元の投資戦略を維持しながら、国連環境計画の定義に基づくポジティブ・インパクト・プロジェクトへのソシエテ・ジェネラルによるファイナンスを支援できるようにしたポジティブ・インパクト債券を発行しました。ソシエテ・ジェネラルは、債券の受取金全額に相当する額をこれらの適格プロジェクトへのローンとしてバランスシートに計上すると確約しました。このファイナンス(債券から調達)が支援したプロジェクトの範囲は世界全体に及びますが、債券の発行は日本も含むアジアで行われました。

ソシエテ・ジェネラルでは、ESGとポジティブ・インパクト金融商品への投資意欲は今後も高まり、将来的に同様の商品がさらに多く発行されると予想しています。アジア太平洋地域ではESG投資が確固たる地位を築きつつあり、今では高い実績を誇る多様な商品が販売されています。

また、世代交代も一つの要因となっています。ミレニアル世代は環境保護活動を支持する傾向が強く、それが社会全体と投資コミュニティに影響を与えています。さらに、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、投資家は、ポジティブな社会的インパクトを生み出すことをますます重視するようになりました。

ESG投資の勢いが強まっていることがデータからもわかります。すなわち、チャンスが拡大しているのです。2020年、各国政府、企業等の組織は、グリーン、ソーシャル、サステナビリティ・ボンドの販売により過去最高の4,900億米ドルを調達した一方、ESGファンドには過去最高の3,470億米ドルが流入しました 。ブルームバーグによると、グローバルにおけるESG資産は2025年までに53兆米ドルを超える可能性があり、運用資産残高の合計140兆5,000億ドルの3分の1以上を占めるとみられています 。 

ESGソリューションのパイオニア

ソシエテ・ジェネラルは、金融市場参加者にESGソリューションを提供するための深い知識と幅広い経験を有しています。インデックス・ソリューションを提供するトップクラスのESGリサーチチームに加え、最も標準的な商品から完全カスタマイズの提案まで、幅広いサステナブル・ポジティブ・インパクト商品を揃え、お客さまの多様なESG、SRI 戦略に最適なソリューションを提供できるよう取り組んでいます。上述のポジティブ・インパクト債の発行が成功したこともあり、ソシエテ・ジェネラルはアジアリスク誌により、2020年の「ESGプロバイダー・オブ・ザ・イヤー」に選出されました。 

ソシエテ・ジェネラルのESG商品についての詳細は、SG Sustainable & Positive Impact Finance website(英語)をご覧ください。

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[1] https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-02-10/the-490-billion-boom-in-esg-shows-no-signs-of-slowing-green-insight
[2] https://www.bloomberg.com/professional/blog/esg-assets-may-hit-53-trillion-by-2025-a-third-of-global-aum/?tactic-page=431091
[3] ESG投資に含まれる「社会的責任投資」